SICF@SPIRAL Exhibition

会期:B日程 2021年9月23日(木・祝)ー26日(日)
時間:11:00-20:00 (9月23日は13:00スタート)

masaru mizuochi

CharActor

多様性そのものを映像美としてみる


コンピュータグラフィックスに使用される数式を遺伝子に見立て、 遺伝的アルゴリズムによって多様なパターンを作り出すことによって、 映像に生命の多様性をインストールする表現を試みる

SICF21 望月かおる賞
SXSW Art Program Finalist
SIGGRAPH Asia Art Gallery

ZOE

生命も1つの錯視であると考える


複数の物体を素早く入れ替えることで1つの生命であるように錯視を見せる zoetrope のように、 私たちは時間をかけて入れ替えられる存在かもしれない

SICF21 Winners Exhibition 新作展示

ZOE (2021)

Zoetrope(ゾートロープ)とは、複数の物体を素早く入れ替えることで、
本来生命でないものを1つの生命(zoe)であるかのように
見せる錯視装置である

しかし、私たちは、生命のように絶えず代謝を繰り返し
時間をかけて全く違う物体に変化するものも、
同じように1つの連続した存在だと捉えている

ZOE は 生命も1つの錯視であると捉えるインスタレーションである

生命とは不変な1つの存在なのか、
同時に光る物体は同じ存在なのか、
別の存在であるのかを問いかける

クローンなどの未来的な問題だけでなく、
昨日の自分と今日の自分といった身近なところまで
自分が自分であることを保証するものは何なのかを問いかける作品

CharActor (2019)

コンピュータグラフィックスに使用される数式を遺伝子に見立て、
遺伝的アルゴリズムによって多様なパターンを作り出すことによって、
映像に生命の多様性をインストールする表現を実現した作品。

本作品では、作品自体がシェーダープログラムを記述する仕組みをもつことによって、
グリッド状に大量の映像が描かれる。
各映像の数式は、関数列がランダムに入れ替わることで少しずつ異なる数式が生成される。
それにより生成された映像はそれぞれ個性をもつが、
意図して生成されたものではなく、ランダムもしくは淘汰された結果に過ぎない。

このシステムを用いて、プログラムが作り出す個性と、自分自身が持つ個性、
他者との違いに気付き、個性とは何かを考える試みとして、
パターンを生成するワークショップを行った。
そこで生まれたパターンを用いて、細胞をモチーフに映像の立体を制作した。

人間社会を超えて、あらゆるものがコンピュータ化された未来での、
情報量だけに支配された自然とは何か、美しさとは何か、を問うと共に、
人の手によって制御されるプログラムを離れ、数式を遺伝子にもつ映像によって、
種の多様性そのものを映像美として見ることを試みた。

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masaru0mizuochi[atmark]gmail.com
@_mizumasa (twitter)

about

SICF21 Winners Exhibition
会期:B日程 2021年9月23日(木・祝)ー26日(日)
時間:11:00-20:00 (2021年9月23日(木・祝)は13:00スタート)

会場:スパイラルエスプラナード(スパイラルM2F)

入場料:無料
※予約不要ですが、お客様同士の間隔が開けられるよう入場人数を制限させていただく場合があります。

SICF22についてはこちらをご覧ください。

access

スパイラル
〒107-0062 東京都港区南青山5-6-23