私達の思考は、言葉や文字に、知らずに影響されている。そして写真とは、自分の意志で撮っているようで、その瞬間偶然映り込んだ景色と撮影行為の結果である。写真が言葉の影響を受けることで、撮影体験は拡張されるだろうか?
「画文カメラ フィルター館」は、撮影した写真に強制的に文字を映り込ませてしまうフィルターを販売する架空のカメラストアである。言葉が人を媒介して変化し、広がっていくウイルス的存在であるとすれば、そのウイルスが存在した時、人はそれをどのように写真に活用しただろうか。
鑑賞者は、実際に撮影を体験でき、写真はハッシュタグキャンペーンによって収集される。言葉によって写真の意味は変化し、広がっていく。
新田 了仁
三浦 えり
水落 大
森原 正希