機械学習における情報の切り分けは、人が対象を観察しながら刀を振るう、彫刻に似ています。 それぞれの映像はカメラから取得した映像に似せるように有機的に変形する、異次元空間から切り出されたイメージであり、私たちが生きている三次元空間は、 世界の一部に過ぎないこと、別の次元空間に存在するかもしれない別の何かの存在を示唆しています。
AIQueはスマートスピーカーを使って遊ぶカードゲーム。カードに書かれているお題を、スマートスピーカーにしゃべらせることで得点 になる。シンプルなルールながら、気まぐれなスマートスピーカーの応答や、音声認識や声で遊ぶゲームならではのルールを追加した特 殊カード、参加者がその場で決めるお題ルールなど、何度でも遊べる要素を持つ。現状まだ不完全なAIの弱点を逆手に取り、AIに対する 接し方、人と機械の関係性を問う作品。
食べること。 小さいこと。 和菓子がもつ芯のある美と、 境界線が曖昧で抽象的な佇まい。 スマートフォンに載せて和菓子を食べる体験型作品 「フィルムに浮かぶ景色」。 初夏の季節を彩る四つの和菓子をスマートフォンに載せると 画面の映像がうつろう。 和菓子とともに、その背景にある景色も楽しめる器です。
プログラムを遺伝子に見立て、進化計算によって数式自体を変化させることで、アニメーションを生成する映像作品。 人間社会を超えて、あらゆるものがコンピュータ化された未来での、情報量だけに支配された自然とは、美しさとは何かを問う。